2012年12月31日月曜日

2012年ありがとうございました

こんにちわ。

晦日も12回目、大晦日です。

2012年は日本にとって激動の年でした。
隠居窯にとってもちょっと慌しい年でした。

1年を振り返ると…
蔵祭りに、ななマルシェに、シタールコンサートに、公民館講座に、そして隠居窯に、たくさんのステキな人たちとの出会いがあって嬉しかったですし楽しかったと思うと同時に、昔から変わらずお付き合いしてくれる知人や今は会えずとも出会った人たちのおかげで今の自分があるかと思うと、本当に「ありがとう」です。
両親をはじめ、みんなに助けてもらっているなぁと心から感謝です。

まぁ良い事尽くめの一年でもなく…人生山あれば谷もありますw
実は何気に人生相談的な話を持ちかけられることが多いのです。
親身に一緒になって考えても自分が考えてるほど理解してもらえなかったり、自分の思いを人に伝える事の難しさを改めて痛感した年でもありました。
人を助ける側になるにはまだまだ未熟者のようです…。

来年は…

釉薬を一種類は増やしたいですね。黒か白か。
あんまり種類が多くなってくると管理が大変ですし釉薬原料の採算が取れなくなると困るだけなので、その辺りのバランスが難しいけれど…。

それと、去年作った釉薬が良い感じなので、これを活かしたデザインを考えたいですね。
シンプルで良いので飽きの来ない感じの長く作っていきたくなるような…。
なかなか美術館に行けるような状態じゃないという事もあって近頃感性が乏しくなってると思うけれども、一つぐらいなら…ん~っ…ひとまず目標ということでw

あとは…中古の灯油窯か…
これはいつになる事やら…ご縁しだいかもですね。
と、その前に、電気窯の電熱線の張り替えもそろそろのような気がします。
専門業者に頼むか、勉強して自分でやるか…これも悩みどころ…。

まだまだやりたい事はいっぱいです。

ちっぽけな隠居窯を見つけて陶芸体験に来てくれた皆さん、私の人生に関わってくれた皆さん、2012年お世話になりました!
来年も隠居窯をよろしくお願いします。

2012年12月22日土曜日

第5回 物語になる陶芸教室

こんにちわ^^

寄居町中央公民館講座「物語になる陶芸教室」第5回が開催されました。
今回が最終回と言う事もあって、焼き上がり後の仕上げ作業だけで、もうほとんどやる事は無いのです。

焼きあがった作品を見渡してやっぱり気になったのは、焼きが甘かったこと…。
生徒さんは初めてなので違いが解かりにくかった人も多かったみたいですが、特に窯の最下段の作品が顕著な感じで申し訳ないなぁという気持ちになりました。
もう30分、1時間ぐらいねらしておけばもっと違った感じになっていたでしょう。
22時に終わる為に、500℃~1000℃ぐらいをもう少し短い時間で焼いてねらす時間を確保しないとダメでしたね…。
次に窯焼きする機会があればこの経験を活かしたいですね。

そうそう、透明釉が青みがかった感じになっていました。
瑠璃釉の影響を受けているんだと思われます。
織部釉の隣に置いた作品も影響を受ける事があるんですが、今回これはあまり感じませんでしたね。
あと気になったのはガス窯のためか、途中還元状態になったためか、織部釉だけが妙にくすんでしまった事です。
原因を特定したいですが、1度だけの窯焼きでは情報不足で何とも言えませんね…。


結構たくさんあるように見えますが、一窯分としてはまだまだ足りなかったです。
でも生徒さんが大急ぎでこれだけの数を作ってくれたので、本当に助かりました。

陶器の扱いについて簡単な講義をしました。
窯から出しただけで終わりじゃないですよと、焼きあがった器に最後の仕上げ作業をしました。

作業も早々に終わらせ、自作の器でお茶会を^^

手作りケーキに手作りスイートポテト、ドリップコーヒー。
他にも洋菓子に手作りパンに手作りこんにゃくの煮物にみかんに。

豪華過ぎて恐縮、恐縮…という感じでした。
ご協力頂いた生徒のみなさん、本当にありがとうございました。
どれも本当に美味しいのですが、土練りから作った自分の陶器に盛るといつも以上にイイ感じ。

お茶会では陶芸以外の雑談でも盛り上がり本当に楽しい時間でした。
(重い話や真面目な話もありましたが、個人的にはそういう方が好きだったりしますw)
あとは今後の事ですね。
陶芸サークルをどう運営していくか。
私自身、隠居窯を作る時にもいろいろと大変でしたので、サークルという組織作りも同じでしょうね。

道具を一通り揃えること、窯焼きのこと、経費の管理などを考えるといつまでも悩みそうになりますが、ひとまずは風布の分校を見学しないと何とも言えないかな…。

私としても陶芸仲間が増えるのはとても嬉しい事ですし、出来る限りは協力していきたいと思っています。
陶芸は楽しいものでなくてはね!

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今回、お世話になった中央公民館スタッフの皆様、特に神田さん、坂本さん、本当にお世話になりました。
大幸セラミックの南谷さんには特別に中古とは思えないようなキレイな棚板、支柱を講座のスケジュールに合わせて用意して頂きました。心から感謝を申し上げます。
そして生徒の皆さん、初めての公民館講座で至らないところも多々ありましたが、最後までお付き合い下さり本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。そして、お疲れ様でした^^

2012年12月20日木曜日

坂本龍一さんのTrio Tour

こんばんわ。

書かなきゃいけない記事もあるけれど、もう明日の事なのでちょっと陶芸とは関係のない話を…。

坂本龍一さんのコンサートツアーの最終日が明日(12月21日)なんです。

このコンサートツアー「坂本龍一 Trio Tour Japan & Korea」は、
坂本龍一(ピアノ)
ジャケス・モレレンバウム(チェロ)
ジュディ・ カン(ヴァイオリン)
というトリオによるコンサート・ツアーです。

全10回で今で9回まで終わってるわけですが何度か見逃したりして、その度に後悔してますw
この3人の演奏は本当に素晴らしいんです。
坂本龍一さんが作曲された来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」のテーマ曲も一足先に演奏してくれています。

美しい音楽を聴くということは人生を豊かにします。
無料でネット視聴できますので皆さんにお知らせしたかったのです。
こうやって現地に居なくともリアルタイムで演奏を聴けるというのは現代ならではでしょう。
坂本龍一さんと同じ時代に生きて彼の素晴らしい曲を聴けることを光栄に思います。

無料と言いましたが実際には「おひねり」ライブになってます。
おひねりをするしないは自由になってます。
まずは聴いて見てください。

12月21日(金)20:00~ 山口情報芸術センター・スタジオA

Ustream「坂本龍一トリオツアー2012」
http://www.ustream.tv/channel/skmts

2012年12月12日水曜日

物語になる陶芸教室の本焼き

こんにちわ^^

寄居町の中央公民館での陶芸講座「物語になる陶芸教室」の本焼きの日です。
公共施設の公民館で焼くということなのか、なるべく公民館の開館時間でのみの焼成にしないといけないのです。
夜の22時までに終わらせる事を考えて、朝6時に公民館へ…。


とにかく先に窯に火を入れたくて、荷物の搬入などは後回し。
素焼きのときは手間取りましたが、今回はすんなり…^^


朝焼けがキレイだったのでパチリ。
山に囲まれた隠居窯では、朝焼けも夕焼けも見れないですから久々の最高の天気に感謝。
窯に清水を奉げ、窯の神様と天照大神に窯焼きの無事をお願いしました。

窯の稼動状況を確認すると久々の窯焼きだったので、湿気抜きにしっかり時間を取りたいと思ってました。
窯焼きで作品の良し悪しが全て決まってしまうと言っても過言ではないので、責任重大ですし、緊張しますし、でも一応陶芸教室の先生として失敗したくないしで、いろいろ思いが頭の中を駆け巡りますねw

窯焼きって結構暇を持て余すんですよ…。
公民館の方に相談したら、PC講座の為のネットの使えるノートパソコンを借りることができました。
これで今日一日の長い戦いの暇つぶしになりますw
ネットラジオでジャズを流しながら、デスクワークの仕事をしたり、選挙の期日前投票が始まってますし、ツイッターやUstreamで情報収集などしてました。

途中5人の生徒さんが窯焼きに来てくれました^^
と言ってもやる事ってあまり無いので、窯の説明などして後は雑談ですけどねw
差し入れもいろいろとたくさん頂いて非常に助かりました^^

生徒さんに”この先も陶芸を続けていきたい”とのありがたい言葉を頂きました。
素直に嬉しいと思うと同時に、どう続けていくのか非常に悩みますね。
サークルを作るか、隠居窯に来てもらうか、どちらも一長一短があるので簡単には答えが出ませんね…。


早い時間に来た生徒さんは見れなかったのですが、これが1100℃以上の窯の中の様子です。
ハッキリと写せなかったのですが、作品が赤く光り輝いているのが見れます。


今回はゼーゲルコーンではなく、テストピースを入れました。
このガス窯は取り出し口が小さいのでテストピースではなくゼーゲルコーンのほうが良いみたいですけどね…。

1180℃になったので、そのテストピースを取り出してみました。
今まで隠居窯では1250℃を設定して焼いていたので、今回も1250℃を目指していたのですが、1180℃で取り出したテストピースを見るとしっかり釉薬が融けていました。
隠居窯の窯は電気窯ですので、途中で取り出すことは出来ないんですね。
なので今回のテストピースを見て、自分で調合した釉薬の融点の低さにちょっとビックリしました。

釉薬が流れ過ぎて棚板とくっついてしまうのが一番の心配の種でしたので「もう釉薬が融けているなら…」と1250℃は目指さず1200℃で終了する事にしました。

窯出しのこと。
本当なら第5回が開催される18日に生徒さん皆がいるところで窯出ししたら良かったかも…と思いましたが、他のサークルの方々が窯を利用するかもしれませんので、一日の冷却日を置いて明後日の窯出しです。
窯出しする時は本当にドキドキしますね…^^;
良く焼けてるか、焼けてないか…窯の扉を開けるのが怖くもありますねw
午前9時から窯出しします。貴重な体験ですので、来れる方は是非来てくださいね。

また最終回の第5回は、仕上げ作業があるものの、ほぼやる事が無いので打ち上げと言うか、自分たちで作った器で楽しむお茶会だと思ってくださいw
それとY野さんがケーキを作ってきてくれるそうです^^
あと珈琲メーカーを持ってきてもらえるのでドリップしたての珈琲も楽しめそうです^^
楽しみだ~^^

2012年12月10日月曜日

第4回 物語になる陶芸教室

こんにちわ^^
日々寒くなってきました。

第4回は釉薬掛けの時間でした。

本来なら私の複数ある全ての作品の一連の作業を見学してもらうのが一番解かりやすかったと思うんですが、さすがにそんな時間もありません…。
そして釉薬は、きちんと講義をやろうと思ったら終わりが無い^^;

もう最低限の講義内容…それでも実態がうまく掴めて貰えるかが怪しいくらい…w
駆け足の説明でも1時間近くの釉薬に関する講義になりました…。
と同時に、実際に私の作品で絵付けと釉薬掛けの実演を見てもらって、心得としてもらいました…
時間が無くなりそうで心配だったので、1つだけでしたが…

すこし申し訳なかったのが、釉薬バケツを車で持ち込んだ振動の影響のためか、バケツの底に釉薬の原料が固まってしまっていたので、本来なら全部キレイに溶かすんですが、そんな時間も無かったですね…。
皆さん、初めてでしたが順調にこなしていってましたね。
特に作陶の時間に白化粧土掛けをしていた方は少し慣れていたんじゃないかな。

ただ人によっては、釉薬を触り過ぎてどんどん剥げていってる方がいましたので釉薬が薄くなっちゃったり、違う釉薬が手に付いているのを気にせずに透明釉の作品を触ったりした作品もあり…w
バケツの中にドボンと落としてしまっていた方もいましたが、後から見たらそれなりに釉薬が掛かっていたので安心しました。

どんな変な釉薬掛けになっていようとも、基本的にはそのままにしてあります。
隠居窯でもそうですが、私があれこれしてしまうと生徒さんの作品にならなくなってしまうからです。
ただし、底を拭き忘れていたり、拭きが甘かったりする作品は全部拭き直しました。
こればかりは無視できませんからね…

窯詰めの日。
生徒さんの作品を一箇所に集めて、作品の高さを合わせて並べて…
最初はいつも通りきちんと詰めていったんです。
でも作品がどんどん詰まっていくので、ヤバイぐらい空間が余りそう…と思ったので、少し余裕を持たせて、無理にきちんと詰めないようにしていったのです。
私の作品もいくつか持って行ったんですよ。
「たぶん余るだろうけど、足りないよりは良い」と思っていたのですが、それでも足りませんでした^^;


一旦は土鍋無しで窯詰めして「終わり~」と思ったのですが、あまりにも空間が空き過ぎている気がして、少し長考…。
頭の中で作品の大きさを考慮して棚を組み直してどれぐらいまとまった空間を確保できるか計算していました。
何だかんだ遅い時間になってしまっていたので、妥協してしまうか迷いましたけどね…。
でも、やはり窯焼きでは少しでも多くの作品を詰めたいですからね…。

もう一度、何段か詰め直しをして、土鍋を釉薬掛けして入れました。
土鍋の周り空間、特に右側が大きく空いていて、これも非常に勿体無いのですが、もう入れれる作品が一つも無くなってしまったのですw
さすがに諦めて終了です^^;

次は、ついに本焼きです。

2012年12月8日土曜日

政治家のみなさんへ

想像してください。

今、これを読んでいる服装、身に着けている持ち物で

雪が降る季節に遠く離れた体育館に避難させられ、

毛布を1枚だけ渡され、

灯油が手に入らないのでストーブは限られた時間のみ、

水も止まり水洗トイレは使えず

お風呂はない、歯磨きもできない

食事といえばパンが一つとか、

時には1つのおにぎりを数人で分けたり

テレビもラジオも無く情報は遮断され

生き地獄の生活を数ヶ月続けざるをえない環境に身を置いたまま

故郷には数百年間は帰れないと知る…

数百年後に家に戻る子孫の人たち、

扉を開けた時、いったい何を思うのでしょう…

わずかな原発による電力が欲しいが為に

これほどまでの代償が必要なのでしょうか…

日本を見守りつづけた八百万の神々、

日本の安寧を祈りつづけてきた天皇家、

何も無い日本で命を繋いできた縄文時代の人々、

命を掛けてきた戦国時代の大名たち、

幕府を開き太平の世に導いた徳川家、

激動の幕末に命を燃やした人々、

人間が住めなくなった日本の領土を目の当たりにしたら

いったい何を思うのでしょう…

今、日本中の人々が地震が発生する度に原発の状況を心配している…

いったいいつまで続けるのでしょう…

過去に生きたご先祖様にも

未来に生きる子孫たちにも

誠意ある決断で行動して欲しいです…

あなたも…わたしも…

坂本龍一から政治家のみなさんへ
http://skmtsocial.tumblr.com/

このサイトに載せられている胸を打つ言葉の数々、
こんなにも素晴らしい人たちが
日本という世界的に見ても不思議いっぱいな国で
生まれ育まれた事を誇りに思いますし
”自分もその中の一人なんだ”と
今回、自分なりのメッセージを書いてみました。

日本は歴史を左右するターニングポイントを迎えています。
例え小さく無力に思える一票でも
成人を迎えた大人の意志を乗せて
日本の政治に投げ打って欲しいと思います。

奇しくも今日はジョン・レノンの命日です。
彼の言葉をひとつ…
”みんなが本当に平和を望めば、世界は平和になるんだ”

2012年12月3日月曜日

「いなか暮らしの本」に掲載されました

こんにちわ^^

12月になり一気に冷え込んできましたね…
庭に置いてあるバケツに氷が張るような毎日です…息が白い…^^;

さてさて
12月3日発売の月刊雑誌「いなか暮らしの本」2013年1月号(宝島社)に掲載されました。

隠居窯として初めての雑誌掲載です。
”田舎で陶芸を極める”と言う特集企画の”全国陶芸が学べるオススメスポット”の一つとして掲載されてます。
小さい記事ですが、隠居窯のようなこじんまりとした陶芸教室を取材してくれて本当に嬉しいです!
ちなみに指導風景の写真なんて無かったので、ステキなお客さんにステキに撮って頂いた写真を使わせてもらいました^^

掲載ページは85ページです。
(著作権の関係もあると思いますので、しばらくしたら掲載ページを載せたいと思います。)

掲載するにあたって
・初心者向け
・趣味からレベルアップしたい経験者向け
将来独立したい人向け
としてお願いしました。
正直「将来独立したい人向け」にチェックを入れても良かったのですが、今までの傾向を見ますとはっきり言ってお勧めできないので外しました。
とは言っても絶対受け入れたくないと言う事ではありません。
以前私が働いていた陶芸教室で教えた方の何人かは陶芸家になった人もいますし陶芸教室を開いた方もいますしね。
ただ隠居窯は陶芸コンサルティング業として構えてないのでその辺が難しいところですね。
ま、まずは珈琲でも飲みながらお話を聞かせてくださいw

今の日本で、季節の移ろいが美しい田舎で陶芸をすると言う事はとても大事な事に気付くと思います。
隠居窯の自由な雰囲気で陶芸をすることで、人生がより豊かな気持ちで過ごせるような価値観を見いだしてくれるよう、日々接しております。
隠居窯の陶芸体験は、他ではなかなか味わえない土練りから体験する陶芸体験です。
古民家なので少々寒いですが、是非遊びに来てください^^