2014年1月25日土曜日

人間国宝美術館「出張美術館in狭山市」が開催されます

こんにちわ。

今年も2月に人間国宝美術館が主催する出張美術館が開催されます。

去年初めてこの出張美術館の存在を知ったのですが、
時既に遅し、開催期間は終わってました…><
昨年は川越市にある福原中学校で開催されてましたが、
寄居町の学校(せめて高校)では申請してないのかな~。

とにかく
「今年こそ!」と、ずっと楽しみにしていました^^

人間国宝美術館は湯河原にあるんですが、
行きたいとは思ってもなかなか行けるタイミングが見つからない…。
でも狭山ぐらいなら行ける距離なので嬉しいですね。

しかし、開催期間が土日の二日間だけ…。
特別に日曜日をお休みして行こうかと思ってます。

展示内容としては…
  1. 岡本太郎とピカソ  
  2. 日本陶芸の美 ―人間国宝と有名作家―  
  3. 日本人の描く美女と風景  
  4. 近現代の彫刻家たち 
  5. ガレとドーム 麗しきガラスの世界 
  6. 日本の現代作家と西洋の美術 
と書かれてました。

そして、展示数は100点以上だそうで、
結構な見応えありそうです。
それでいて無料は非常に嬉しい^^

この近辺では一級の美術品をなかなか見ることができないので
今からすごく楽しみになってきました。
皆さんも是非いかがですか?

追記:
出展リスト(pdf)

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人間国宝美術館 出張美術館in埼玉県狭山市

会期平成26年2月1日(土)~2日(日)
時間9:00~17:00(入館は16:30まで)
会場狭山市立博物館
埼玉県狭山市稲荷山1丁目23番地1
TEL0429-55-3804
入場料無料
主催狭山市教育委員会人間国宝美術館真鶴アートミュージアム
アクセス西武池袋線「稲荷山公園駅」から徒歩3分

掲載ページ:
狭山市公式イベント情報:出張美術館~狭山に美術館がやってくる!~
人間国宝美術館のブログ:出張美術館in埼玉県狭山市 開催概要
真鶴アートミュージアム日誌:2月1、2日に開催!出張美術館 in 埼玉県狭山市

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2014年1月18日土曜日

三井記念美術館「国宝"卯花墻"と桃山の名陶」に行ってきました

文才が無いもので年を跨いでしまいましたが、
前回の続き。
次ぎは三井記念美術館の「国宝"卯花墻"と桃山の名陶」です。


国宝「卯花墻」はたしか3回目ぐらいの拝見してるはずで、実はそれよりも個人が所有している器が多く出展されているとの事で、初見の物が多いだろうと楽しみで、こちらが目当て。
織部も志野も黄瀬戸も瀬戸黒も全部好きなので、三館の中では一番楽しみにしてました^^


三館巡りも最後、三井記念美術館に到着しました。
(地下からぐるぐる階段上がってきたら方角が分からなくなりちょっぴり迷いましたw)


光悦展でも井戸茶碗展でもパンフレットを買ったので、もうカバンの重量がとんでもない事に…w
無理せず素直にロッカーを利用しました。

変わらずボールペンでスケッチしていたらスタッフに注意されちゃいました^^;
どうやらここではボールペンはダメで、鉛筆ならOKなんだそう…。
持ってない事を伝えると、簡易鉛筆をいただきました。

会場はそんなに広くなかったような…と入ってすぐの志野のエリアでじっくり拝見しつつ、程なく出てきた国宝「卯花墻」を箆目を見透かすぐらいスケッチしてたら、意外と時間が足りない事に…^^;
作品だけじゃなく、陶片もあったりと、もうホント見るもの見る物どれも勉強になるモノばかりでした。
結構、最後のほうでは急ぎ見る感じになったけど、まだまだ見てないいい器ってあるんだなぁとつくづく思いました。
会場は空いていて良かったけど、もう1時間、せめて30分欲しかったですね。
愚痴を言ってもしょうがないから、最後はショップでパンフレット買ってきました。


折角なのでフライヤーから作品の写真を。


重要文化財、志野茶碗、銘「広沢」


鼠志野檜垣文茶碗
こういう茶碗ってなかなか作れない…。
志野の風合いとかじゃなくて、器そのものの重厚さが活かされた作品と言うのかな…。
現代の電動ロクロで追い求めてもたどり着かないかもしれないね…。


紅志野撫子文鉢


瀬戸黒茶碗、銘「小原女」


利休瀬戸茶碗
利休さんが所持したと言われてるけど、利休さんの体格からすると非常に小振りで少々ビックリ。
それでいて485グラムあるのだとか…。
このドシッとした佇まいにこの重量感が必要と言われてしまえば返す言葉もないが、今の現代でこんな重さで作ったら未熟さ以外の何ものでもない気がしてしまう…。
当時の陶芸の技術がそうさせてしまったのかな~と思うが…。
いつかこんな存在感のある茶碗が作れるのかな~とあらぬ空を見てしまうけれども、ちゃんと解かってくれる茶人が居るのかな~とも思ってしまう。
原点回帰の念が強めなので、こういう茶碗と対峙すると利休さんはどんな人だったのか…お話したい気持ちになりますね。


黄瀬戸茶碗
フライヤーに載せるからだろうけど、いたって一般的な黄瀬戸の器。
もうちょっと通好みの黄瀬戸の器を載せて欲しかったところ…。
それでもこのきれいな黄瀬戸の発色と胆礬(たんばん)の緑色が見事。
当時の原子や元素の化学の知識、温度計とか何もなかった時代に、この焼成技術の高さには感心させられますね。
黄瀬戸は黄金好きの秀吉が金色に近い黄色の器を求め作らせた器じゃないかと加藤唐九郎さんが言ってるけど、本当にそんな気がしてくる。


織部
これも何度目かな…と言いながらまだ4回目かもしれない。
ドーンと存在感があって、大好きな器の一つ。
当時はどんな料理が盛られていたのか…。
上品な生活をしてないので想像も出来ないという…^^;


織部筋兜香合
展示入れ替えで結局お目見え叶わず…
一度見たような気もしないでもないけど、自分の作品も六等分にするデザインを取り入れてるので見れなかったのが残念…
またどこかで出会えることを楽しみに…


帰りは、機会があったら行きたいと常々思っていたイノダコーヒー東京大丸店へ。
カウンター席に促されてイスに腰を降ろしたら、どっと疲れが…^^;
パスタを食べるつもりが、食欲がなくなった感じでケーキとコーヒーに…。


このケーキがまた曲者で、出されたナイフでは上品にはとても切れず、ぐちゃぐちゃに形が崩れてやっと切れるという…w
コーヒーは見事に美味しいのに、汚く崩れたケーキで美味しさ半減…w
たいそうな名前のケーキだったけど、もう二度と食べないと思うw
これならもっと普通のケーキすれば良かったな…
楽しみにしていたイノダコーヒーなだけに非常に残念でした。

何だか後味悪いのでそのまま帰れず、これまた機会があったら行きたいと思っていた渋谷のヒカリエへ寄りました。
渋谷というか、東京の最先端はどんなのかな~と。
目指した先はヒカリエ8Fのd47へ。
知り合いの陶芸家の作品が置いてあったりと、47都道府県のあらゆる手仕事の作品に囲まれて美術館並みに楽しめた。

しばらく会ってない東京の友人には連絡せずに申し訳なかったが、この日は人生の中でものすごく贅沢な一日でした。

「茶陶三昧 三館巡り」と題された三館合同の企画自体はこれで終わりです。 ただもう一つ、今しか見れない、見なくてはいけない茶椀があるので、2013年最後に次なる美術館へ行きます。
(つづく)

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国宝"卯花墻"と桃山の名陶
2013年9月10日~2013年11月24日

三井記念美術館
東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7階

おまけ:フライヤー

2014年1月3日金曜日

2014年明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
私の人生に昨年も関わってくれた方、昨年から関わってくれた方、本当にありがとうございました。

2014年も目指す目標は昨年とほぼ変わらずですね。
お客さんに「難しいけど楽しい」陶芸の時間を味わってもらえるよう、そして焼き上がった作品で幸せな時間を味わってもらえるように頑張りたいですね。
そして隠居窯らしい面白き釉薬の開発、自分の作品作りも忘れず頑張りたいです。
去年は国宝の茶碗を3つ見てきましたし、それに合わせて貴重な名物もたくさん見てきました。
良い影響を少なからず受けたことで戦国時代の事を再度勉強してます。
既に知っていると思ってるようでも、勉強し直すと意外な発見があるんですよね。
そういうのを陶芸に具現できるか分かりませんが、可能な限り取り入れて活かしたいですね。

そして、隠居窯として、生徒さんの作品も含めた販売なども考えていきたいですね。
あくまで理想ですので、実現するかどうかはま~~~~~ったく分かりませんが…w
ただ、少しでも施設使用料や焼成代の足しになればなぁと思いますし、隠居窯ではプロと変わらない環境でプロと同じ技術で作ってるわけですし、陶芸の醍醐味をどんどん味わって欲しいなぁと思います。
限られた時間の中で陶芸をしている生徒さんにとって決して簡単ではないとは思いますが、お金を貰う器と言う事で、商品開発を通した作品への意識の持ち方やスキルアップへの意識の持ち方が、少しでも良い方向に変わってくれるのでは~と考えました。

あとは、今年一年で何とかできる問題でもないんですが「空家探し」ですね。
今の古民家に長く住み続けるつもりで考えていましたが、大家さんのご意向でこの古民家を取り壊す考えだそうなので仕方ありません。
(大家さんの根拠の無い山火事に対する極度の恐怖症が垣間見え、とても窯小屋を建て陶芸窯を設置できないのも理由の一つです)
古民家は毎年メンテナンスをしていかなければなりませんが、いつか出て行く家より、これからも長く住み続ける家に経費を掛けたいなと思うもの。
高額な家賃は払えませんが、地域の行事に顔を出したり、ご近所のお付き合いはするつもりです。
何と言っても陶芸教室経営という自営業ですから、いつでも家(工房)に居ることがほとんどです。
過疎の進む地区の古民家にいつでも中年の若者がいると言うこと、そういうメリットを汲んで貰いたいです。
余談ですが、
今現在、道路向かいに高齢の夫妻が住んでいますが、息子さんは離れたところに住んでますし仕事で日中は家に居ません。
「何かあった時の第一発見者は小林さんだろうから…」と言われましたし、自分もずっとそのつもりでいます。
困り事相談や畑仕事のお手伝い、そのお返しに野菜を頂いたりうちの猫たちを可愛がってもらったり…。
持ちつ持たれつとても良好な関係でして「出て行かないで」と嘆願されてる状況ですが、どこまで行っても決定権は大家さんにあり、お互い残念だけどどうしようもないという感じです。
そんなこんなで、次なる心優しい大家さんに出会えればなぁと思っています。
少々ボロぐらいがちょうど良いですので、古民家情報がありましたら御一報お願いします!

今年は私が陶芸教室を開こうと人生の方向転換の決意、脱サラをして丸10年です。
10年経ったんだな~と感慨深く思いながら、もう10年も経ってしまったか~と考えてしまう…。
人生の時間ほど貴重なものはないので、日常の慣れから来る怠惰心に支配されないよう気をつけて、無駄な時間を過ごさないようにと自分を戒めてるところ。
皆さんとの一期一会を楽しまなきゃな~と心新たに思ってます。

本年もどうぞよろしくお願いします!
みなさんにとっても心豊かで後々まで思い出良い年でありますように^^